小鬼無里地区お寺の松の木伐採風景

カマクラさん

2011年07月27日 10:32




先日、長野市鬼無里で、お堂横の松の木の清祓いおよび伐採が行なわれました
ひときわ背の高い木が、その松です。




松の木は、推定樹齢約100年とのこと。
このたびお堂の屋根の改修工事をするにあたり、枝が張り出していて危険なこと、
また長い目でみても倒れると危ないということで伐採の運びに。
ずっと地域を見守ってきた木なので、丁重にお祓いをしました。

斜面の際での作業のため、足場を組んで作業スペースを確保しています。




ひと口に伐採と言っても、これが相当の職人技を要します
この土のうの山の下には消火栓があります。
万が一、木が倒れこんでこの消火栓が破壊されると、地区中の水道が断水するそう…

また木の倒し方を間違えると、お堂の屋根を壊す、あるいは下の畑を壊すという危険を
はらんでいる場所での作業です。。




そんな責任重大な役目を担うのが、鎌倉材木店の工場長
山仕事のキャリア60年超の大ベテランです!

まず倒す方向をしっかりと定めます。
方向を見定めたらチェーンソーを握って、開いた脚に腕を固定しながら
木を倒す側に"受け口"をつくります。


こうやって見ると、かなり大きな木であることがよくわかります。




下の方では、村の人たちが作業の様子を見守っています。




受け口を切り終えたら、今度は木の反対側、受け口よりも少し高い位置に
"追い口"を入れていきます。




そしたら最後は、チェーンソーの刃を縦にまっすぐにぐぐっと突き刺していきます。
最終的に倒れる方向が決まる、微妙かつ高度な技です。




いよいよ倒れる瞬間!
工場長も、側で切れ込みや傾きを確認していたカズオさんも、後方へよけます


消火栓もお堂も畑も壊すことなく、木を倒すことができました。

遠巻きに作業を見ていた人たちが木に近寄って、興味深げに見物しています




木の芯が真ん中にあって、年輪も詰んでいて、なかなか良い木でした。
現場代理人の町田さんの話では、「もしかしたら、村で水車を作っている人が
使うかもって話」だそうです

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