先月完成見学会で、新築住宅を開放して下さった長野市川中島のNさん。
お引渡しとなりましたお住まいを少しご紹介します
設計は
ぐりっぷ建築設計事務所さんです。
シンプルな外観に大きな屋根。切妻屋根の片側の傾斜が長い屋根を
「
招き屋根」と呼びます。その屋根一面に載せられた太陽光パネルが
目をひきます。
Nさんのお住い、外壁は120mmのグラスウール壁内充填に加え、
55mmのグラスウール充填という「
付加断熱」が行われています。
「付加」の意味は
主となるものに更につけ加えること。
付加断熱はその言葉どおり、柱間に高性能断熱材を充填し、さらに外側に
高性能断熱材を施工するというものです。
勾配天井下屋根天井の下地として、タイベックシルバーを使用しています。
透湿・防水に加え、夏は外からの輻射熱(ふくしゃねつ)を反射し室内を
涼しく、冬は屋外への熱の反射を抑え、室内を温かく保つというシートです。
玄関ホール壁面上部の縦繁(たてしげ)障子。
縦長の桟(さん)がこの空間を、スッキリとした感じにしています。
※縦繁障子=縦方向の桟(さん)が多く組まれている障子のこと。
どの部屋にいても人の気配がわかるようにしたい。というNさんの要望が
生かされた、開放感あふれるお住い。
2階の居間吹き抜けからは、玄関ホールまで一望することができます
和室と隣接する洋室は、3枚の襖で空間をわけることができます。
欄間はあえてFixガラスに。洋室にはオリジナル造作の作業机と天井までの
壁面収納を設置。
4枚の引違い戸で仕切ることによって、独立した部屋として使用することも
可能な2階のインナーバルコニー。 曇りガラスのように見える部分は、
旭硝子さんの
中空ポリカボネートを使用しています。
中に空気層を持つ2層のパネル材で、これも省エネ効果が高いそう。
インナーバルコニーに施工されたトップライト(天窓)。
この2つのトップライトから、やわらかな日差しが入ります。
窓やブラインドの開閉はリモコンひとつでOK!
センサーが吹き込む雨をキャッチし、自動で窓が閉まって
くれるそうです
「ここにトップライトは正解でしたね。」Nさんもリモコンで
作動確認をしながら嬉しそうなご様子でした。
LDKの南東側にある大きな窓。
この場所に窓を設置した理由は、ここから庭の桜の木が見えるからなのだそう。
リビングの装飾が、四季折々の花木というのはステキですね
築168年という歴史ある旧宅でしたが「寒かった」とNさまご一家。
「
省エネルギー住宅のつくり方 勉強会」のモデルハウスにもなった
新しいお住いで、この冬は暖かくお過ごしいただければと思います