旧家屋解体→とこしずめのみまつり(地鎮祭)

カマクラさん

2008年03月27日 11:58


川中島にて建替えをされるHさんのお住まい
旧家屋の解体作業から昨日の地鎮祭の様子をご紹介します。




3月11日から1週間ほどかけておこなわれた解体作業。




現在は、ひと昔前のように重機で一気に破壊する、ということはせず
種類ごとに分別しながらの手作業です。




「すごい写真になっちゃったよ」と営業アライさん。
どうやら、屋内に充満し光が乱反射した土ぼこりが写りこんだ様子...

それはさておき、特筆すべきはあの曲がりを巧みに組み込んだ大きな梁。
築150年というH邸(「150年前といえば"安政の大獄"の頃」 byアライメモ)。
当時は大きな機械もなく、こういう材を使わざるをえなかった、とはいえ、
すごい技です。
古民家のこういう姿には、いつもながら、ぞくぞくっとします。。




広いお座敷があったため、畳もうず高く積まれています。




数日後、屋内の片づけがひと段落したところで、屋根を取り除いていきます。
ショベルカーを使って少しずつ崩し、




下に落とされたもともとの屋根材である藁や、それを覆っていたトタンを
材料ごとにえり分けながら回収。




それにしても立派な小屋裏。
太めの材には、手斧削り(ちょうなはつり:手斧という大工道具で丸太のまわり
を削ること)の跡が見えます。
古民家の自然にゆるく曲がった線でできた空間には、どこかほっとする
佇まいがそなわっているような気がします。




さらにその数日後。




解体作業はすべて終わりました。




そして昨日。
小雨が降る中、とこしずめのみまつり(地鎮祭)がとり行われました。


戸隠からおいでいただいた神主のトミオカさんが、神様に工事の安全を願って祝詞を奏上します。


それから敷地の四隅に切幣(きりぬさ)を撒き、各方位を司る神様たちに土地の安全を祈ります。




敷地の一隅にそびえる大きな松の木も、その様子を見守っています。




次に、ご家族のみなさんがそれぞれ、工事の
無事と安全を祈って神様に玉串を捧げます
<玉串奉奠(たまぐしほうてん)>。


最後に神主トミオカさんを交えて記念撮影。

これから秋頃の完成に向けて、工事が進められます

関連記事