2009年02月26日
梁になる杉の、皮むき作業
「裏でおもしろいことやってるよ」と知らされて、大工さんたちの作業場へいくと...
みんなでしゃかしゃかと、大きな杉材の皮むきをしていました。
この杉は、鬼無里の山から切り出された木で、今度、長野市稲葉にて上棟
するMさんのお住まいの梁として使われるもの。
M邸を手がけるヤマモト大工さん、M邸のプランを担当した設計士のセトさん、
それに、手仕事が好きな社長と、製材の方を取りしきる工場長の4人が、
一心に樹皮を削っています

そこで、ヤマモト大工さんが考えたのが、この方法。
木、本来の丸みを生かすため、表わしになる部分だけ製材せずに残し、手作業で樹皮を剥いて梁材を造るのです。
先を鋭角に切断して研がれた塩ビ管は、なかなかの切れ味。
乾燥させる前の杉材は、しっとりと水分を含み、辺りには木の良い香りが
立ち込めていました

黙々と樹皮を削り取っていた工場長が、ぼそっと一言。
「これ...楽しいなあ

そして表れたのが、この木肌。
すべすべとした手触りで、見た目にもとても美しい。
あの毛羽立った樹皮の下に、杉はこんな表情を隠しもっているのです☆
このような梁が6本も使われるMさんのお住まいの上棟は、3月下旬頃に
なる予定です

お楽しみに!