2007年12月28日

築150年の土蔵のリフォームが終わりました



10月下旬に改修工事がはじまった、こちら須坂はTさんの家の土蔵。
このほど、工事が無事に終わりましたicon25

上の写真は、改修前の外観。




そしてこれが、改修後の外観。
ぱっと見、なにも変わっていないように見えるかもしれませんが、




しっかり見ると、窓がシャノン社製の樹脂サッシになっていたり、




システムバスを設置するにあたって一度取り払われた壁が、補強され、直されて
いたり、マイナーチェンジされているのが分かります。

今回の改修工事のメインは、バスルーム等の水回りと、土蔵2Fの部屋のリフォーム。
お年を召したTさんのお母さんの利便性と、離れて暮らすTさん一家が
週末だけでも滞在できるスペースがほしい、というのが、お施主さんの
ご希望でした。


天井高が今よりだいぶ低い昔の土蔵。

大工のアシザワさんがドアを設置するために、
元の壁の一部を壊していたこの場所は...



ドアが納まり、壁のクロスも張られ、すっかり様変わりしていました。


壊し途中だったこちらのタイル張りの
古い浴室は、



広くてピカピカの、真新しいシステムバスにicon12


離れにあって、冬の夜などは暗くて凍結して
いて足元が危なかったこの厠(トイレ)は、



システムバスの隣に設置されました。手すり付で安心。




洗面台も新しくなりました。
洗濯機を置くスペースもひろびろ。


傾斜の急な階段には、



手すりが付きました。
土壁がむき出しだった壁は、コンパネとプラスターボードを施工して補強してあります。


階段の上は電灯もなく、無防備な状態でしたが、



階段まわりには柵が設けられ、めでたく明かりもつきました。

そしてこのスペースの先には...




明るい空間がひと部屋。

あの土壁の家の中に、この空間があるのです。。

ちなみに写真左のほう、一段高くなっている場所の下には、システムバスが
設置されています。




階段がある空間につながるドアと、新しく造られたクローゼット。

クローゼットのうしろは、このようなかんじで、
きれいに板が張られています。


この変わりようには、お施主さんもたいへん驚かれた様子。

建物の耐力を考えながら手を加える増改築やリフォームは、新築の住宅とは
ちがう難しさがあります。

増改築やリフォームをお考えの方はぜひ、建築の専門家であるわたしたちに
一度ご相談くださいicon12  


Posted by カマクラさん at 14:41Comments(2)リフォーム・増改築

2007年12月25日

ソプラノ歌手、金子みゆきさんのリサイタル




22日の土曜日夜、1ヶ月前にこのブログでも告知させていただいた
ソプラノ歌手金子みゆきさんのクリスマスリサイタル
が行なわれました。




会場は、ビッグハットの隣にある若里市民文化ホール。

およそ600人が収容できるホールは、お客さんでいっぱい。

「ソプラノの澄んだ歌声で、懐かしい日本の唱歌やドイツの歌曲、クリスマス
ソングなど、たくさんの歌をお聞かせいただきましたicon12(営業アライ談)」。




さいごは、会場のお客さんもみんなで「きよしこの夜」を大合唱 ♪

クリスマスムードあふれる、素敵な演奏会でしたicon27  


Posted by カマクラさん at 14:30Comments(0)そのほか

2007年12月25日

若宮にて、上棟しました




12月22日(土)。

朝早くから、若宮のMさんの家の上棟がはじまっていました。




クレーンで吊り上げられた部材を、大工さんたちが慎重に組み上げていきます。




作業がはじまってまだ間もない現場の傍らでは、梁が揃って待機中。。




営業アライさんによるもやもやな写真ですが、むかって左が現場の棟梁ケンイチさん、
右が代理人のナガオさんです。


そして、午後3時すぎ...



すでに棟木(屋根のいちばんてっぺんの材)が上がりましたicon12




大工さんたちが屋根の下地である野地板を張っています。




無事に上棟したMさんの家icon25
上棟作業の間に、雨や雪に降られず、何よりでした。。

来春ゴールデンウィーク前の完成を目指し、冬の間工事が進められていきますicon09  


Posted by カマクラさん at 11:15Comments(0)◇若宮のM様邸

2007年12月21日

上棟前の準備と、お引渡し前の家



昨夜降りつもった雪の重みでたわんだ、ねこじゃらしの向こうに見えるのは、




上棟を明日に控える若宮のMさんの家の現場。

今日は、足場屋さんが足場を組み、大工のケンイチさん親子が基礎の内側に
たまった雪解け水を、掃き出す作業をしていました。
水を雑巾で吸い取って、絞って…を繰り返す地道な作業。
明日の上棟のとき、地下足袋を履いた大工さんたちが滑らないように、という
配慮なのだそう。




ケンイチさんが刻んだこの材が、明日、家の骨組みとして組み上がる予定です。

なんとか天気が持てばよいのですが...icon04


さて明日は、めでたく上棟を迎える家があれば、めでたくお引渡しになる家もありますicon12




それがこちら、長野市吉田で工事が進められていたIさんのお住まい。




お施主さんのこだわりが、家の随所に見られるこのお宅は、鎌倉日誌でも
何度となく紹介させていただきました。
このLDKを一見してもらえば分かるように、とにかく木をふんだんに使った
個性あふれる家に仕上がりました。




吹き抜けも、明るく調和のとれたデザイン。


細部にまで、手と想いの行き届いたIさんの
住まいの完成写真は、後日まとめてアップ
しますicon09
  


Posted by カマクラさん at 16:24Comments(0)◇若宮のM様邸

2007年12月20日

リフォーム・増改築工事、3つの現場の最近の様子

10月下旬から11月初旬にかけて、市内の3ケ所でリフォーム・増改築
工事が進められています。

今日は、その最近の様子。


●大豆島S邸●

上棟から1ヶ月半(上棟の様子はこちら)。



大豆島で増築工事が進んでいるSさんの家はすでに完成間近で、このとおり
外観はすっかりできあがっています。




ときおり帰ってくる娘さんとお孫さんの滞在スペースになるこの部屋は、新たに
増築された部分。ここもほぼ工事が終わっている様子です。




営業アライさんが写真を撮りにいったこの日は、白いピカピカのキッチン背面
収納を取り付けているところでした。



●篠ノ井O邸●

前回の記事から1ヶ月とすこし。



既存の土壁の内側に下地を施工し、断熱材を入れる、という工事が進行中です。




天井は、すでにプラスターボードが張られているところもあるよう。
もともとの柱を補強してある部分も見受けられます。




営業アライさんによる、この写真のテーマは"新旧の共存"。

要は、古い梁のとなりに、新しい梁を渡して補強してある、ということです。




増改築では、お施主さんが暮らしながらの工事になります。

そこで、居住スペースにほこりが入らないよう、ビニールシートで養生します。

営業アライさん、現場の周囲に草花を見つけ出せなかったためか、
薄暗い中にひそやかにたたずむヒマワリらしき絵を撮影してきた様子。
個人的には、"充血した目玉のおやじ"にみえてしかたないのですが。。



●須坂のT邸●

そして築150年の土蔵を部分的にリフォーム中のこちらのお宅。



およそ2ヶ月前の写真と比べると、外観はさほど変わったように見えないかも
しれません。。




けれど、中の様子はところどころ、変わってきました。
アシザワ大工さんがドアを設置するために壊している壁の下を、右手に入ると、




ユニットバスが設置され、内装がずいぶんできあがっていました。

ユニットバスの隣はお手洗、写真右のスペースは、洗面脱衣室&洗濯機
置き場になる予定です。




廊下の先には、こんなスペースが。

当初は洗面まわりと2Fのひと部屋分のみのリフォーム、ということでしたが、
Tさんの希望で、ここも壁や天井をきれいに造りなおすことになった模様。
今はまだほとんど手つかずの状態です。




そのスペースの一角にある、なつかしい雰囲気(?)の階段を上って2Fへ。




幼いお子さんがいることもあり、安全面を考慮して、階段まわりに新しく柵を設置。




壁紙代わりに張られた古いチラシ。
この「劇場通り」がどこなのか、気になるところです...




奥の部屋が、リフォーム中。

この日はすでにパテがかわれていました。
収納スペースも新たに設けられ、あの土壁の土蔵の中とは思えない空間。


土蔵と壁材の間には断熱材が充填され、室内の温熱環境に配慮しています。

窓は、シャノン社製の樹脂サッシ。





余談ですが、ときどきみかけるこの手のレトロな看板には、そこはかとない
可笑しみがかんじられます。

漢字で指輪、ではなく、カタカナでユビワ、

とか

「最後まで責任を持つ」という一文の、書体のやさしさと、言葉の力強い
言い切りのギャップ、

とか。。


以上、それぞれの増改築工事完了の折に、また完成の様子をお知らせしたいと思いますicon25  


Posted by カマクラさん at 16:12Comments(2)リフォーム・増改築

2007年12月19日

11月に完成した善光寺近くの2世帯住宅(子世帯)

2006年秋。
この、もともと住んでいた家を2世帯住宅に建替えることを決め、


2007年、年明け早々に解体工事がはじまり、


初夏に上棟、さまざまな内装外装工事等を経て、


11月に完成した善光寺近くの2世帯住宅、Iさんの家。

この間の親世帯の完成写真にひきつづき、2Fの若夫婦世帯の様子を紹介しますicon25





親世帯の玄関と隣り合わせの若夫婦世帯の玄関。

つきあたりのドアで、親世帯とつながっています。

床材としてナラの無垢フローリングを使った親世帯とは異なり、こちらは
ダイケン工業社製の"ダイハード"シリーズの床材を使用。
すべすべした質感の表面の特殊加工により、キズがつきにくく、手入れ
しやすいのが特徴です。




親世帯へつづくドアの手前にある階段を上って、2Fへ。

小さなニッチが2つ設けられています。
ちょっとした小物や一輪挿しなどを置くことで、殺風景になりがちな階段が
彩られます。こういう工夫ができるのも、大工さんの手仕事ならでは。




対面型キッチンのLDK。

キッチン・ダイニングとリビングは、可動式間仕切りを設置し、ゆるやかに
つながっています。




休日などには、ご夫婦2人で料理を楽しむことが多いということもあり、
システムキッチン選びにはとくにこだわりました。

市内中のショールームをくまなく見てまわって決めたのが、このクリナップ社
製のシステムキッチン。幅3mで、ワークスペースが広々です。
レンジは、IHクッキングヒーターを採用しました。




背面カウンター・収納もすっきり、たっぷり。
キッチンに立つのがますます楽しくなりそうですicon12




リビング・ダイニング側にも、収納棚。
ダイニングなどで使うものを入れておくと便利です。また、照明もシンプルでオシャレ。




20帖弱の広さがあるLDKは、東側に設けた縦長の窓でより明るく開放的。


また窓の機能というのは、室内における採光や
デザインにとどまりません。

窓の形や配置は、外観の印象を決める大きな
ポイントでもあります。
I邸でも、外観の美しさを考慮し、バランスに配慮
してデザインされています。




リビングには、お施主さんがあらかじめ選んで寸法を測っておいたという、
大きなシステム収納が置かれています(耐震ラッチ付)。

写真左のパソコンスペースは、ヤマナカ大工さんのお手製。




こちらは、寝室です。

写真右の壁側にも、Iさん夫婦があらかじめ選んであった家具が入る予定。
埃だまりになるのを防ぐために、寸法を測って、上に収納棚を設置しました。


個性的な寝室の照明。




2Fにはほかに、将来家族が増えることも考慮して洋室を2部屋設けました。

この収納は可動式で、収納であり、かつ間仕切りでもあります。機能的。




洗面脱衣室の壁は、当社で製材したピーラの無垢板を張って、温かみのある
雰囲気に。
パイプの中を温水が循環して暖房する、小型の温水式ルームヒーターを設置。
タオルをかけて乾かすこともできる、スグレものですicon12


使わないときには、収納しておくことができる
タオルかけハンガー付。

いろいろな便利道具があるものです。。




システムバスは、シンプルで落ち着いた色柄を選びました。



同じひとつの建物の中とはいえ、使う材料や設備、好みのデザインのちがいで、
親世帯と子世帯とでは、住まいの趣がだいぶ違って感じられます。 

近日中に、当社ホームページの一般施工例集に、こちらの2世帯住宅の
様子をアップする予定icon14
多少、写真等を増やして掲載するので、そちらも合わせてご覧ください☆  


Posted by カマクラさん at 11:43Comments(0)◇善光寺近くのI様邸

2007年12月18日

善光寺前の藤木庵さんの"建て方"風景




善光寺のすぐ前、中央通り沿いで工事が進む老舗蕎麦処「藤木庵」。




先週12月13日(木)からおよそ3日間かけて、"建て方"が行なわれました。

"建て方"というのは、いわば"上棟"のこと。

上棟 棟上げ(むねあげ) 建て方 建前 建て舞

これらの言葉は、多少の含意の違いはあれ、ほぼ同義で使われています。

社内でも人によって使う言葉がまちまちで、たとえば社長は"建て舞"をよく
使い、藤木庵現場代理人のクボさんは"建て方"と言います。

そんなわけで、ここでは今日の記事のほとんどの写真を提供してくれた
クボさんがよく使う"建て方"でいこうと思います。。



12月13日(木)



朝から、大工さんたち10人以上で建て方がはじまりましたicon25

この現場の棟梁は、写真中央のトシミさんです。




人が現場前を行き交い、建物が密集した場所。
作業は慎重に進められます。




太い立派な梁が、たくさん使われているのがわかります。




昼前には防護ネットが張られ、2F部分の作業に移りました。

さすが若大工のカワウラくん、高いところはぜんぜん平気、というだけ
あって、細い梁の上をひょいひょい歩いていますicon24




午後早くには、すでに柱が建てられました。



12月14日(金)



翌朝8時。
まだ日がじゅうぶんに上りきらず、薄暗い中、建て方再開。




9時前、やっと顔を出してきた太陽の光の中で、小屋束と母屋を建てていきますicon01




この横に平行に並んだ材が、母屋、という部分。

(その並びのいちばん上が、棟木で、それが上がるから"上棟"。)




そして母屋に対して垂直に置かれるのが、垂木。

母屋と垂木が、屋根の荷重を小屋組みに伝えます。




垂木を施工し終えたら、こんどは屋根の下地材、野地板を張っていきます。


↓ ↓ ↓




15分後には、こんなかんじになりました。

大工さんたちが2人で分担して、手際よく作業を進めていきます。



12月15日(土)



土曜日午前中の藤木庵の様子。

善光寺へ向かう観光客や散歩中の近所の人たちが、とんかんとんかん
聞こえてくる現場のほうを興味深げに眺めながら、通り過ぎていきます。




藤木庵の現場代理人クボさんです↑

来春の開店にむけて、いそぎ、建築工事は進められますicon09  


Posted by カマクラさん at 13:34Comments(0)◇門前そば 藤木庵様

2007年12月17日

工務店の便利道具、ハンドマグネット



ブルーのガルバリウム鋼板と木の外壁材の組合せが目を引く平屋建て、
Kさんの家。
先週土曜日に無事、お引渡しとなりましたicon25

(ジャガイモのようにみえるこの果実は、カリンなのだそうです。撮影は、当然
営業アライさん。。)




表しの束と梁がダイナミックなこのお宅。

外のウッドデッキが完成してから、できあがった住まいの様子をご紹介したいと
思いますので楽しみにしていてください。




さて、土曜日の朝、完成写真を撮りに行ったとき、一緒にいた設計士の
セトさんが外でなにやらコロコロと転がしていました。

「それは?」

「これねえ、外に落ちてる金属片を拾うの」

その名は、"ハンドマグネット"。

完成した家の周囲には、大工さんが作業したときに落ちた釘やビスや
針金などがぱらぱらと落ちていることがあります。
うっかり車を乗り入れて踏んで、タイヤをパンクさせた(代理人マチダさん談)
なんてこともあるそう。
そこで代理人ウラノさんが提案して購入されたのが、このハンドマグネットと
いう代物。
先の部分が平たいマグネットになっていて、地面を転がすと、落ちている
金属が磁石の作用でビシビシくっついてくるのです。




こちらが、その成果。
釘やビスのほか、外壁材に使ったガルバリウム鋼板の破片もたくさん取れました。

「これは使えるicon12」とは、実際に使ってみたセトさんの弁。
いろいろな道具があるものです。。
  


Posted by カマクラさん at 17:36Comments(1)◇県庁近くのK様邸

2007年12月17日

まずは、ご長男の家が完成しました



千曲市で2棟同時に建築工事が進められていたSさんの家。

まずは、ご長男の家が完成しましたicon12




外壁は、黄色の弾性リシン吹付け仕上げ。
屋根は、残念ながら写真では見えませんが、モスグリーン色のガルバリウム鋼板です。

ちなみに写真右端に見えるのが、現在内装作業中のご次男の家。




玄関ドアは、シャノン社製。収納スペースもたっぷりです。




リビング・ダイニングスペースは、広さ12帖ほど。




その奥に、独立したキッチンが配されています。
S邸では、IHではなくガスレンジを選択。




システムキッチンは、タカラスタンダード社製。
天板は、手入れがしやすく扱いやすいステンレスです。
ガスレンジの並びには、当社で造りつけた収納棚も見えます。




リビング・ダイニングは、このとおり↑襖で仕切られる6畳の和室とつながります。




床柱は、"杉白木のなぐり入り"。
施主のSさんが床柱屋さんで実際に見て、選んだ材です。
全体的に、淡くやさしい印象の和室に仕上がりました。
 



2Fには、3部屋+納戸が設けられています。
写真すぐ左が納戸、右が子ども部屋への入口、正面がご夫婦の寝室。
そして撮影しているアライさんの背後に、もうひと部屋。




左写真がご夫婦の寝室の一隅、右がそれとつながる子ども部屋の様子です。

子ども部屋の壁紙に、なにか模様が。。近寄ってみると...




たくさんのイルカたちが泳いでいました。とても楽しげな表情です。
これは、Sさんの息子さんが選んだ壁紙。
笑顔のイルカたちに囲まれて、楽しい気分で新居での生活を過ごして
もらえたら、と思いますicon25
  


Posted by カマクラさん at 09:50Comments(0)◇千曲市のS様邸

2007年12月14日

11月に完成した善光寺近くの2世帯住宅(親世帯)

更新が遅くなりましたが、11月に完成し見学会やDVD撮影でたいへん
お世話になった善光寺近くのIさんの家の完成写真です。

まずは1F、親世帯の様子から。



シンメトリーのデザインが美しい、2トーンカラーの外観。
ブログを定期的にご覧いただいている方々には、ずいぶんおなじみに
なったかもしれません。。
玄関は、親世帯用・子世帯用の2つが並んでいます。

屋根材は、南欧風デザインの粘土瓦KAPARAS(カパラス)。

外壁は、メンテナンスフリーの二丁掛けタイルと、防水性に富みヒビが入り
にくいグラナダ吹付仕上げです。
ちなみに二丁掛けタイル部分の施工に使ったタイルの総数はおよそ11,000枚。
その数の多さには、タイル屋さんも驚きの様子でした。




玄関ドアを開けると、ゆったりとした玄関ホール。
そこから奥へまっすぐ伸びる廊下が広がります。
無垢ピーラ材を張った腰壁は、施主のIさんのこだわり。
廊下のナラ無垢フローリングとあいまって、無垢板特有のあたたかい雰囲気が
あふれていますicon12




I邸の建具は、ほとんどがオーダーメイド。
建具屋さんが手間ひまかけて製作したものです。

玄関に入ってすぐ左側にある和室の入口の引戸も、そのひとつ。
「年をとって手が自由に利かなくなっても、不都合がないように」と、Iさんの
奥さまの希望で、大きな取っ手つきの引戸になりました。
このようなご希望にこまめに対応できるのは、注文住宅ならでは、ですicon09




客間としても使える和室とつながるリビング。
南に面していて、陽の光がたっぷり差しこむ明るい部屋です。

フローリングはナラ無垢材、壁にはクロスを貼りました。




リビングの一隅。真ん中の空間は仏間、右は飾り棚です。




リビングとキッチンは、ゆるやかにつながっています。

においや音のことを考え、引き戸で仕切れる造りにしました。
仏間スペースが写っている写真と見比べると、よりよくわかるでしょうか...




システムキッチンは日立ハウステック社製。
山吹色に近い黄色を選びました。気持ちを上げるビタミンカラーですicon14
北側にあって暗くなりがちなキッチンも、明るい印象に。

IHクッキングヒーターを採用する家が多いですが、I邸の場合は奥さんの
ご希望で、使い慣れたガスレンジを採用しました。




システムバスは、レモンイエロー色。大きさは一坪サイズ。




キッチンから、バス・洗面脱衣室の前を通って、寝室につながる廊下。
廊下沿いには、タンスがまるごと2つ入る収納スペースが造られています。
また冬に冷えがちな廊下をほのかに温めるため、大きめの温水式パネル
ヒーターを設置しました(写真手前に並んだパイプがその一部)。




ときおり帰省するという娘さんのための部屋や、客間として使う予定という和室。
こちらは縁なし畳を採用して、モダンな雰囲気に仕上げました。




そして、Iさんご夫婦の寝室。

この部屋の壁材には、自然素材で調湿性や消臭性、吸音性や耐火性などに
優れる薩摩中霧島壁を使っています。

暖房は、こちらも温水式パネルヒーターです。



以上が、親世帯のお住まいの様子icon25

近いうちに、2F、子世帯の様子もUPする予定ですicon16  


Posted by カマクラさん at 15:36Comments(0)◇善光寺近くのI様邸

2007年12月13日

建具が入り、お引渡し間近です



6月ごろから新築工事が進んでいて、お引渡し間近の長野市吉田Iさんの家。




1週間前、こちらの家では、建具屋さんが障子戸などの建具を入れていました。

Iさんの家の建具は、ほとんどがオーダーメイド。
この住宅の寸法に合わせて仕立てられたオリジナルです。
よって、建具屋さんがその場で微調整しながらの作業になります。

床を傷つけないように敷かれた布の模様が、なにげに北欧デザインぽくって、
おシャレ。。




さまざまな角度からの撮影を試みる、営業アライさん。
吹き抜け空間を利用して、2Fから作業の様子を捉えてみました↑

建具屋さん、脚立にのって、慎重にはめ込んでいます。




障子戸を透けて家の中にもれくる光は、空間をやわらかく包みます。

いよいよ来週、Iさん一家にお引渡し。完成が楽しみですicon12  


Posted by カマクラさん at 09:54Comments(0)◇長野市のI様邸

2007年12月11日

若里にて、上棟しました!




冷え込みつつもキリッと晴れた青空の下、昨日は長野市若里にて
朝から上棟がはじまっていました。




朝8時ごろからはじまって、9時前にはこんな様子。




9時とはいえ、冬至に向かっている今は日が昇りきらず、現場のところ
どころがまだ日陰。
大工さんたちは、ストーブで手先を温めつつ小休止中です。




片隅に、このような図が4パターン描かれた一枚の板が置かれていました。

これは"図板(ずいた)"といい、いわば、昔ながらの大工さんにとっての平面図。

写真の図はおもに、柱の位置を表していますが、大工さんたちはこれをもとに、
墨付け(材木に番号をふっていく作業)をしてゆくのです。




ちょっと休憩したら、すぐに作業再開。

クレーンで運ばれた大きな梁を、慎重に所定の場所へ収め、




掛け矢(木槌)でがんがん叩きます。
「木って丈夫なんだなあ...」としみじみ思う瞬間。




K邸担当の大工は、鬼無里の棟梁トクタケさん。
代理人(現場監督)は、その奥に写っているヨシダさんです。




大きな材を、紐でしっかり結わえて固定して、




タケダさんがクレーンで吊るし上げて、そのつど運ぶ。




現場で写真を撮っているつかの間の時間でも、作業は着々と進んでいきます。



午後




午後2時前に、営業カスガさんがK邸に足を運ぶと、1Fの作業はすでに終わり、




大工さんたちは2F部分の作業に取り組んでいました。




だいぶ家らしい姿が見えてきているのがわかります。




夕方




午後5時。

棟木が上がったし、だいぶあたりも暗くなってきたため、この日の作業は終了。
大工さんたちも、次々に下へ降りてきます。




そして、無事の上棟を祝う上棟式。

例の図板と、家の小屋裏に掲げるおんべ棒、お清めにつかう日本酒、
米、塩が置かれています。




施主のKさんご一家をはじめ、上棟に関わった大工さん、当社スタッフ
みんなでお神酒をいただき、今後の工事の無事を祈りますicon12

これから来春の完成に向け、冬の間建築工事が続きますicon09
  


Posted by カマクラさん at 10:58Comments(2)◇若里のK様邸

2007年12月10日

稲里町にて、晴れの土曜日の地鎮祭



南天の赤色が輝く8日の土曜日icon01

(机の上のアライメモには、「南天越しの写真はナンテン(何点)?」との
コメントが...どうやらこのところ、ダジャレづいてきてしまったよう...しかも、
この写真にかなり自信をお持ちの様子...やれやれ。。)




稲里町にて建替え予定のSさんの家の地鎮祭が行なわれました。




そして前回のS邸記事にひきつづき、山茶花(さざんか)の写真。

しかたがないので、載せてあげます。




儀式のはじまりのうちに、と、お得意の"花(植物)を入れた構図"の撮影に
いそしむ営業アライさん。
山茶花と南天の両方を入れて、地鎮祭風景を見せようという腹づもりだったの
かもしれませんが、残念な結果におわりました。
というのも、肝心の祭壇と神主さんが山茶花の陰に隠れてしまい、これでは
いったい何のことやら。。


神主のトミオカさんが、ひととおり祝詞を
上げたあと、いつものように家の四隅に切幣を
撒き、祓い清めます。




そして玉串奉奠。まず、施主のSさん、つづいて奥さまが神様に玉串を捧げ、
工事の無事やこれから建つ家の安全などを祈ります。


それから、ご親族の方、




ご両親がそれぞれ、若夫婦の新しい住まいへのご加護を祈ります。


最後に、Sさんのいとこにあたるセキさんと
セキさんの娘さんが一緒にお参りしました。




地鎮祭は滞りなく終了し、神主トミオカさんも交えてみんなで記念撮影icon22

このあと今月中には基礎工事がはじまり、上棟へ向けて作業が進められますicon25
  


Posted by カマクラさん at 16:27Comments(0)◇稲里のS様邸

2007年12月07日

サッシが入り、ガラを打っています

11月26日(月)



長野市川合新田で工事進行中のKさんの家。

11月26日の時点ではこのように周りが白いシートで覆われ、




大工のマキオさんとカワウラくんが、2Fの床を造っていました。



12月5日(水)



おととい現場を訪ねると、このとおり。

1Fと2Fはすっかり仕切られ、大方の場所にサッシ(窓)が入っていました。




マキオさんは、ノコギリで材の微調整中。


これが、切り取られた木片。




厚みは、およそ2mmほど。。
「大工なんだから、これくらいできて当然」といわれればそうかもしれないけれど、
それでもやはりスゴイ技術ですicon12
自分にはとうてい真似できないし、練習したところでできるようになる
とも思えない...



この日は、電気屋のタナカさんもここで配線工事をしていました。




はしごを上って、2Fへ。ここは、すべてのサッシが設置済。




さて外では、「高いところの作業もぜんぜん平気」という寡黙な若大工の
カワウラくんが、ガラ(←外壁の下地板)を打っていました。

狭いスペースを上手に使い、下地の杉板の長さを測って電動ノコギリで切り、




バチンバチンと、等間隔にインパクトで打ちつけていきます。

この作業場は北側で、写真の暗さからもわかるように、完全な日陰。
作業するにはかなり寒い場所ですicon04

建築現場を訪ね、家が壁やサッシで囲まれる前の吹きさらしの現場で
仕事に精を出している大工さんたちを見ると、陽射しが暖かいよい天気が
つづくことを願わずにはいられません。。
  


Posted by カマクラさん at 12:13Comments(0)◇稲葉のK様邸

2007年12月06日

美しい小屋組と、羊の毛の断熱材ふたたび

昨日の夕方のこと。


「カナダって、空が真っ赤なんだよ」と、営業アライさん。

「つまりどういうこと?」とたずねると、


「カナダの空は、真っカナダ(赤だな)」


「・・・」 (風吹きすさぶ−30℃の雪原の真っ只中にいる心地)


年末のごあいさつまわり兼カレンダー配りに奔走していて、

"芸術作品"を撮影している余力もないとは聞いたけれど、

こんなダジャレを口走ってしまうほどにアライさんはお疲れのようです...



それはさておき。

ここ数ヶ月で上棟した家はそれぞれ、順調に建築工事が進んでいます。

今日は、東口で工事中のMさんの家の様子。



11月のはじめ、こんな風に屋根屋さんが瓦屋根を葺いていたMさんの家。




1ヶ月とすこし経った昨日の家の立ち姿がこちら。

周りはガラ(外壁下地)を張り終わり、サッシもすべて施工済です。




玄関ドアもすでに納まっています。

ここから中へお邪魔すると...





床にはコンパネが敷かれ、壁はところどころにすでに断熱材が入れられ、
すこしずつ家らしさを増している様子。




M邸の棟梁シオイリさんは、敷居を造っていました。
その場で長さを測り、材を切って調節し、




所定の位置にはめ込み、ビスで留めて据えつけます。

「やってみる?カンタンだし、楽しいよ~」とシオイリさん。
もちろん丁重におことわりです。




一緒に作業している大工のシゲオさんは、ユニットバス上の壁の下地を
造っていました。
差し金(L字型の定規)で角度を見ながら、微調整を繰り返します。
これもまた、細やかな仕事。




この間訪ねたときにはまだ未完成だった階段が、できあがっていました。

さっそく2階へ。




階段を登っていって、まず視界に入ったのがこの小屋組。
天井で隠れてしまうのがもったいないほど美しく、なんだか圧倒されてしまいました。。

「この家、すっごい美しい小屋組ですねえicon12

とシオイリさんにいうと、

「設計士さんの図面がいい図面なんじゃないかー?」

との答え。

いつも謙遜気味のシオイリさんですが、こういうのは設計士さんが描く
よい図面と、それをかたちにする大工さんの腕の両方があって、
はじめて実現できるものだよなあと、しみじみ。




2Fでは若い大工のオビナタくんが黙々と、天井の下地を施工中。




ふと見ると、2Fの一隅に白いふわふわした固まりが置かれていました。
見覚えのあるこれは、そう、羊の毛。

「使う建材は、可能なかぎり自然の素材で」というお施主さんの要望で、
断熱材は羊毛製品を使うことになりました。
現在、お引渡し間近の吉田のIさんの家と同じ。





2Fは大部分の壁に、すでに断熱材が施工してありました。
近寄って香ってみましたが、においはやっぱり無臭です。

お話に聞くかぎり、住まいの随所に個性やこだわりが見えるMさんの家。

今後の工事の進行が楽しみです。
  


Posted by カマクラさん at 11:51Comments(0)◇駅東口のM様邸

2007年12月04日

篠ノ井の2世帯住宅、建築工事も終盤です



今月末のお引渡しを予定している篠ノ井の2世帯住宅、Tさんの家icon25

手前の和風平屋建てが、親御さん世帯の住まい、




間に共有の玄関(写真手前)があり、その向こうの洋風2階建てが若夫婦世帯の
住まい。
2階建てのほうは、すでに外壁材の2丁掛けタイルがきれいに張られています。




目の前に設置された大きな窓の効果もあって、玄関は明るく広広とした印象。




作業は、若夫婦世帯の2階建てのほうが、ひと足先に進んでいます。
室内はすでにクロスを張り終えた様子。
システムキッチンはホワイト色で、全体的にナチュラルなトーンです。




階段は、LDKの一角に設置。




2F居室も、飽きのこないシンプルなトーンの壁紙で統一してあります。




一方、ところどころにお施主さんの好みが垣間見える部分も。

たとえばトイレは、薄いピンク色の柄があしらわれた壁紙で、温かみのある雰囲気。




ウォークインクローゼットの壁紙も、落ち着いた色調の花柄で、華やかです。




そしてこちらが、親御さん世帯の和風平屋建てのLDKの様子。
すでにパテはかってありますが、クロスはこれから張るようです。




親御さん世帯のシステムキッチンは、シックなチョコレート色です。

カウンター下の収納は、かつての観音扉にかわり、大きな引出しタイプが
すっかり定着しています。




玄関を中心に、親世帯と子世帯の家をつなぐ長い廊下。

どれほど長いのか、ということを伝えようと歩測してみた営業アライさん。

例のメモによると、結果は、

「22歩でした」。

…距離感が、わかるようなわからないような。。  


Posted by カマクラさん at 15:53Comments(0)◇篠ノ井のT様邸

2007年12月01日

県庁近くの平屋建て、内装の仕上げがはじまっています



着々と大工工事が進められていた県庁近くの平屋建て、Kさんの家。
すでに外壁材が施工され、家の雰囲気が少しずつ見えてきています。
青とシルバーのガルバリウム鋼板と木、という組合せは、とても斬新な印象です。




上の写真を撮るために畑のほうへいくと、突如、「わおんわおん!(おまえ
あやしい!)」とけたたましい声で近所のわんこに吠えられましたicon11
険しい表情でこちらを監視しています。。




気をとりなおして中へ。
玄関ホールです。玄関収納がすでにしつらえられていました。




玄関入ってすぐのところに、洋室がひと部屋。クローゼットがたいへんひろびろとしています。




そして、梁や火打ちを表しにしたダイナミックなLDK空間。
南に面していることもあって、非常に明るく気持ちがよい部屋です。




この日は、内装屋さんが窓枠や造りつけの棚などをクリアラッカーで
塗っていました。
クリアラッカーというのは、木に保護膜をつくり光沢を出す塗料。
無色透明なので、無垢の木目の美しさが引き立ちます。




お施主さまのこだわりが随所に見られるKさんの家。
ここには、薪ストーブが設置される予定です。




日立ハウステック社製のシステムキッチンは、ダークブラウン色で
シックな印象。
全貌が見えるのは、もうしばらく先です。。




当社造りつけの棚が多いのも、このK邸の特徴。
木をふんだんに使った温かみのある空間に仕上がりそうです。

お引渡しは、12月中ごろの予定。

中の造りをご覧になりたい方は、早めに当社までご相談くださいicon30  


Posted by カマクラさん at 09:54Comments(0)◇県庁近くのK様邸