2012年07月10日
長野市栗田のお住まい、完成しました!
長野市栗田で新築工事が進んでいたSさんのお住まいが完成し、お引渡しになりました

外壁は、ラスモルタル金鏝仕上げ。
黒い瓦屋根を葺いた正統派の和風外観デザインです。
天井は葭張り化粧合板に桜皮張り錆び丸太の仕上げ、床はやさしい色味が特徴のカバザクラの無垢フローリングです。
玄関はスペースを羽目板張りの壁で緩やかに仕切りました。
下駄箱は大工さん造り付けの棚に扉を付けたもの。
廊下の壁には大きなニッチを設けました。
棚には榎(えのき)の木の一枚板を使用。
Sさんがずっとお持ちだった板材を生かしました。重厚感が漂います。
ダイニングキッチンは広さ12帖。
システムキッチンは壁に向かって設置し、背面収納棚を設けました。
食品庫も2箇所。棚も広さも充実しています。
向かって右側の食品庫はコンクリート土間で勝手口があり、収穫した野菜や
漬物を保管しておくのに便利

ダイニングの隣には2間続きの和室。
壁材は京壁ジュラックスの塗り壁。
天井は竿縁(さおぶち)天井で仕上げました。
竿縁天井は、この和室の天井のように竿縁という細い材を、天井板を押えるように並べた天井。
竿縁を床の間と平行に施工するのが伝統的な工法です。
床の間と直交する施工は「床刺し」といって、忌み嫌われます

2つの和室を仕切る建具と欄間は、旧宅のものを一部リフォームして使いました。
Sさんの元のお住まいの歴史が、新しい家に息づいています

障子戸を隔てて隣には広縁を。
幅が1間もあり、文字通りに広い縁側です

両端に押入れを設け、収納スペースも十分に確保しました。
Sさんのお住まいはシーズンレス工法採用の、高断熱・高気密住宅。
これからが夏本番ですが、新しい家の快適さを実感していただければと思います

Posted by カマクラさん at 10:17│Comments(0)
│◇栗田のS様邸