2014年10月10日
越志旅館様~茅ぶき屋根の葺き替え工事~

「越志(おし)旅館」さんは築250年の戸隠神社の宿坊です。
今年、国の登録有形文化財にも指定された、歴史的にも由緒ある建物です


この越志旅館さんの茅の葺き替え工事を、鎌倉材木店が担当させて
いただいております。

「茅葺(かやぶ)き」とは植物で葺(ふ)いた屋根のことを言います。
カマクラも初めて知りましたが、茅(かや)という植物はないそうです

藁(ワラ)、ススキ、葦(ヨシ)、芦(アシ)、麦などの植物を総称して「茅」と呼ぶのだとか。
日本では縄文時代、すでに茅葺き屋根の住居が造られていたそうです。

工事のための足場がすでに組まれています。

こちらは「屋(や)こぼし」を行っているところです。
やこぼしとは、職人が茅(かや)を縄で縛って降ろすことで、
茅(かや)をはぐ(解体)作業をしているところです。

骨組みをしているところです。古い横材は取り除き、
新しい「屋中丸太(横材)」を縄で縛って取り付けます。

その上に垂木(たるき)をのせて縛ります。
茅葺きの骨組みは必ず縄で縛るのが基本なのだそうです。

垂木をかけた上に葦(ヨシ)を横に並べることを「イツリかけ」といいます。
この後、軒先から順に茅を葺いていきます。
次回は葺き替えの様子をお伝えできれば、と思います

※工事の詳しい経過は、越志旅館様のfacebookでご覧いただけます。
Posted by カマクラさん at 14:35│Comments(0)
│そのほか