2015年07月23日
越志旅館様~茅ぶき屋根の刈り込み~
昨年、国の登録有形文化財にも指定された、「越志(おし)旅館」さんは
築250年の戸隠神社の宿坊です。
6月から二期目の茅葺き替え工事が始まりました。


玄関側は養生のため中の工事が見えません。足場が組んである
裏側にまわると、職人さんが新しく葺いた茅の刈り込みの最中でした。

茅葺き屋根に、手を入れてスッと入る箇所に
茅を差し込みます。茅の目を詰ませないと、
雨が降ったときに水が入り、雨漏りしてしまう
そうです

差し込んだ茅を刈り込んでいきます。
茅の切り口はナナメにするそうです。ナナメの
方が、水滴がきれいに下の茅に伝わるので、
水切れが良いのだそう。先人の知恵ですね

刈り込んだ箇所をチェック。

カットした茅を、竹箒で下に落とします。


茅は上から下に降りながら、刈り込みを行います。
逆の方が簡単なのだそうですが、刈り込んだ茅葺き屋根の上を
歩く事を避けるため、そのようにするそうです。
足場も降りながらはずしていきます。

大ばさみ、小ばさみ、中ばさみです
大ばさみの刃の長さは8寸(約24cm)
中ばさみの刃の長さは7寸(約21cm)
小ばさみの刃の長さは6寸(約18cm)
刃の長さが1寸伸びると、柄が5寸長くなるそうです。

3時の休憩に入る前、刈り込み鋏を研ぎ始めました。
作業を終えるときは必ず研ぐのだそうです。茅の先端がキレイに
カットできないと、見栄えと水切れが悪くなるからです。
5年、10年と研いでいるうちに刃が小さくなるので、大ばさみは
中ばさみに、中ばさみは小ばさみに柄を替えて使っていきます。
刈り込みが終わると、足場がはずされます。葺き替え工事も終盤に
なりました。次回、完成写真をアップできたらと思います
築250年の戸隠神社の宿坊です。
6月から二期目の茅葺き替え工事が始まりました。


玄関側は養生のため中の工事が見えません。足場が組んである
裏側にまわると、職人さんが新しく葺いた茅の刈り込みの最中でした。

茅葺き屋根に、手を入れてスッと入る箇所に
茅を差し込みます。茅の目を詰ませないと、
雨が降ったときに水が入り、雨漏りしてしまう
そうです


差し込んだ茅を刈り込んでいきます。
茅の切り口はナナメにするそうです。ナナメの
方が、水滴がきれいに下の茅に伝わるので、
水切れが良いのだそう。先人の知恵ですね


刈り込んだ箇所をチェック。

カットした茅を、竹箒で下に落とします。


茅は上から下に降りながら、刈り込みを行います。
逆の方が簡単なのだそうですが、刈り込んだ茅葺き屋根の上を
歩く事を避けるため、そのようにするそうです。
足場も降りながらはずしていきます。

大ばさみ、小ばさみ、中ばさみです

大ばさみの刃の長さは8寸(約24cm)
中ばさみの刃の長さは7寸(約21cm)
小ばさみの刃の長さは6寸(約18cm)
刃の長さが1寸伸びると、柄が5寸長くなるそうです。

3時の休憩に入る前、刈り込み鋏を研ぎ始めました。
作業を終えるときは必ず研ぐのだそうです。茅の先端がキレイに
カットできないと、見栄えと水切れが悪くなるからです。
5年、10年と研いでいるうちに刃が小さくなるので、大ばさみは
中ばさみに、中ばさみは小ばさみに柄を替えて使っていきます。
刈り込みが終わると、足場がはずされます。葺き替え工事も終盤に
なりました。次回、完成写真をアップできたらと思います

Posted by カマクラさん at 10:53│Comments(0)
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