2007年11月01日
火山灰からできた"薩摩中霧島壁"
現場に行くと、大きな猫に遭遇しました。
歌舞伎役者の隈取のように、黒くくっきりと縁取られた目元に凄みが。。
そしてものすごく、警戒しています...
それはさておき、こちらは、長野市吉田で建築中のIさまの家。
中では左官屋さんが、壁材を塗っていました。
(写真は、ふちに張ったマスキングテープをはがしているところ)
家づくりで使う素材にとことんこだわっておられる、施主のIさまご家族。
左官屋さんが塗っていた壁材はこれ、薩摩中霧島壁です。
この内装材の原材料は、鹿児島県の霧島山麓の火山灰・白州(シラス)。
製造販売元である株式会社高千穂さんのHPにある説明によると、
これは100%自然素材で、調湿性や消臭性、吸音性や耐火性などに
優れているのだそう。
当社のお客様でも、お子様がアレルギーをお持ちという家や、健康や
環境への関心が高い方が積極的に採用されるケースが多い内装材です。
作業中の左官屋さんの傍らには、いろいろな種類のコテが置かれていました。
これはその一部。
部位や工程によって、すべてを使い分けながら壁材を塗っていくそうです。
I邸のほとんどの内装は、上の写真のように、白色の中霧島壁塗りで
コテむらを残した仕上げ。
一方和室の壁面だけは、下写真のような茶色の中霧島壁を選び、
刷毛目をつけて仕上げてあります。
「若い人はコテむらを"味だ"って言うけど、年配の人はただ職人が下手な
だけだと言って嫌がるよ」と、左官屋さん。
2Fはすべて、壁塗り作業が終わっていました。
こうみると、杉板の腰壁と中霧島壁塗りの壁は、同じ自然素材のためか、
色や質感の相性がとても良いように感じられます。
ちなみにI さまの家の大工工事を終えたハラダさんとハラヤマさんは、今は会社の
作業場で次に造るUさまの家の墨つけ&刻み作業中です。
Posted by カマクラさん at 11:51│Comments(0)
│◇長野市のI様邸