2007年10月22日

善光寺木遣り響く、上棟式

先週金曜日に行われていた東口Mさまの家の上棟のつづき。



憂いていたとおり、昼頃から雨が本降りになってきてしまいましたicon03
しかしそれで作業が中断、ということにはもちろんなるはずもなく、
大工さんたちは雨具を着込んで作業を続けています。




雨にぬれた材木の上は滑りやすく、いつもにも増して気をつかいながらの
作業です。




雨は降っているし、日が落ちて暗くなってくるし、ということで、作業を
ふだんよりも早めの工程で切り上げて、上棟式です。
お酒とお米と塩を家の四方に撒き、お施主さま、大工さんたち、当社
スタッフみんなで工事の無事を祈願します。




上棟式の最後は、大工さんたちが輪になって、上棟祝いの気持ちを表す
「木遣り(きやり)」を唄います。

木遣り、というのはもともとは、大きな材木を人々が力を合わせて運ぶときの
掛け声として唄われていた労働歌。

長野市周辺で歌われる木遣りはとくに「善光寺木遣り」といわれ、もともとは
1666年と1707年の善光寺再建のときに、江戸から来た棟梁によってもたら
された唄が、口伝で今に伝えられているとされるのだそう(長野市教育委員会
の資料による)。

ここの現場のシオイリ棟梁の音頭で、大工さんみんなが唱和し、組上げられた
ばかりの家の下で響く木遣り唄。
最近では上棟式それ自体を省くケースも多いと聞きますが、鎌倉材木店の
家づくりでは未だところどころに、昔から受け継ぐ家づくりの精神を垣間見る
ことができるのです。




金曜日の天気が幻のように、土曜日も日曜日も今日も、すっきりきれいに
晴れました(社内では、代理人ウラノさん雨男説が囁かれています...)。

来年3月の完成にむけて、工事が進められていきます。  


Posted by カマクラさん at 13:06Comments(0)◇駅東口のM様邸